いくら流・ワクワク人相講座〈25〉美に関するご利益がある神社仏閣/心城院(文京区湯島)

B!

こんにちは、人相見のいくらです。
日本の神社は「除災招福」「家族繁栄」「学業成就」など、様々なご利益を授けてくれます。中には「顔に関する病気を治す」「美容面で美しさが増す」など、顔に関してご利益のあるものも。
人相を長年探究する私にとって、顔は外せないテーマです。今回も「美」に関するご利益のある寺社仏閣をリポートします。
イラストは私が描きました。

美髪・厄除の霊水を体験できる「柳井堂 心城院」

今回リポートするのは、東京都文京区湯島にある「柳井堂 心城院」(りゅうせいどうしんじょういん)です。
この寺院 の井戸「柳の井」から湧き出る水は、「美髪・厄除の霊水」として知られています。

急な傾斜が特徴の「男坂」を降りて行くと・・・。

「柳井堂 心城院」へと辿り着きます。

こじんまりとした、親しみやすい雰囲気の「本堂」。

 

ご本尊は「十一面観音」と「大聖歓喜天」

心城院は、江戸三十三観音の「七番目の札所」として数えられ、「十一面観音」「宝珠弁財天」「出世大黒天」「大聖観喜天」などの諸仏天を奉安しています。

●十一面観音
頭に11の顔があり、大笑いしている顔、怒っている顔、優しい顔など様々な表情をしていて、中央には阿弥陀如来さまの顔があります。
この観音さまは、あらゆる方向から見守り、救済の手を差し伸べるとされます。

●大聖歓喜天
またの名は、「大聖歓喜天自在天」「大聖歓喜双身天王」などと言われ、通称「聖天(しょうてん)さま」として信仰者に親しまれています。
ヒンズー教で信仰されている、頭は象で人の身体をしている商業・学問の神様「ガネーシャ」のことを指し、この神さまが十一面観音さまの法力により、仏教に取り入れられました。

 

「柳井堂 心城院」の縁起

このお寺はもともと「宝珠院弁財堂」と呼ばれ、湯島天満宮の境内にあった寺院「湯島天神喜見院」の境域にあるお堂の一つでした。

湯島天満宮は菅原道真公を祭神としていますが、道真公は特に「大聖歓喜天」への信仰が厚かったそうです。
その後、太宰府に流された時に、その罪がえん罪であることを訴えるため、一日も早く許されることを「聖天さま」に祈念したとされます。

このゆえんから行動を起こしたのが、湯島天満宮で別当職(職務を兼任)にあった、宥海大僧都(ゆうかいだいそうず)です。
彼は、江戸時代の元禄七年(1694年)に、「聖天さま」を太宰府から移動し、湯島天満宮の境内にある「喜見院」に祀りました

当時の喜見院は相当な境域がありましたが、明治時代に発令された「神仏分離令」により、結局は廃寺となりました。
喜見院の隠居的な存在であった「弁財堂」も廃寺の危機に遭いましたが、湯島天満宮との本末関係を断つことにより、その難を逃れ、単独の寺院として再出発したのです。
そして、建立当時との兼ね合いで、天台宗に属することとなり、名称を「天台宗柳井堂心城院」と改めました。

 

いくつもの災厄を回避し続けた奇跡的なお寺

この寺院は、江戸の大火(振袖火事・八百屋お七の火事・安政の大火・湯島天神社全焼事件)をはじめ、関東大震災・東京大空襲など、度重なる災厄の中で、奇跡的に被害に遭うことはありませんでした。
ただ、老朽化による寺院の傷みには勝てず、近年に改修され、寺観を一新しました。

お寺の塀に書かれた、由緒書。

境内には「本堂」や「柳の井」の他に、「放生池(心字池)」があります。かつては太鼓橋が架かるほど、大規模な池だったそうです。
水源が「柳の井」であり、元禄時代から病気平癒などの祈願で縁起の良い亀を放したことから、今でも「亀の子寺」として親しまれています。
近年、池の一部改修工事がされ、心城院の「心」の字形を模した「心字池」が新たに誕生しました。

昔から、縁起の良い池として親しまれる「放生池」。

 

美髪・厄除の霊水が湧き出る「柳の井」

心城院のご詠歌(寺を巡拝する人が、そこの仏さまを賛美するための歌)は、このようなものですす。
「柳井の  水清くして  白梅の  香りかぐわし  湯島のみほとけ」
それほど、この寺院と井戸には縁があります。

この井戸は長年、水枯れすることもなく、数滴の水を髪に垂らすだけで、どんなに傷んだ髪も美髪に変えてしまう霊水として代々伝えられた、「江戸名水」として知られています。
柳井堂 心城院の名前は、この「柳の井」に由来しています。

江戸時代の文献『江戸砂子』『御府内備考』『紫の一本(ひともと)』『江戸志』「柳の井 男坂下」の項には、こう記されています。

* * *
女の髪を洗えば、いかように結ばれた髪も、はらはらとほぐれ、垢落ちる。
気晴れて、
風新柳の髪をけずるという心にて、柳の井と名づけたり
* * *

柳の井は、別名「お福の井」とも呼ばれ、関東大震災の被害を免れ、罹災者の命をつなぐ「生命の水」としてたくさんの人々を救い、当時の東京市長から感謝状を受けています。

この水は「お水取り」ができ、髪になじませることで、より美髪になることができます。
飲むことも可能ですが、念のために煮沸することをお勧めします。
私も煮沸して飲ませてもらいました。大変まろやかな味で、確かに他の水とは違う印象がありました。

 

ご利益は、商売繁昌、家内安全、厄除、縁結び、受験合格、病気平穏、所願成就など。

美髪・厄除お守り。

***
いかがでしたか?
次回も、顔にまつわる神社仏閣の情報をお届けしましょう。


今回、ご紹介したのは・・・
天台宗 柳井堂・心城院
ご利益/美容・技芸上達・夫婦円満など
所在地:東京都文京区湯島3-32-4
*東京メトロ千代田線「湯島」駅3番出口より徒歩2分/東京メトロ銀座線「上野広小路」駅、都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅A4出口より徒歩8分JR「御徒町」駅南口より徒歩10分 


 

いくら
人相研究・占術家。セツモードセミナー修了。顔学会会員。観相術(人相・手相など)四柱推命を主に扱う。喫茶店やファミレスなどで対面鑑定を行う傍ら、セミナー講師、Web・雑誌の記事の執筆・監修など、多岐に渡り活動している。

人相見いくらの、開運「顔」ブログ
https://ameblo.jp/nigaoe-uranai

 

twitter
https://twitter.com/ikuradesign1375

現在の活動内容はこちら
https://ameblo.jp/nigaoe-uranai/entry-12365260343.html

スタピ会員になって、全てのコンテンツを楽しみませんか?

スタピオンラインでは、「スタピ会員」(月/220円税込)を募集しています。会員になると、記事や動画を含む全てのコンテンツをお楽しみいただけます。
地上に生きるスターピープルに向けて発信する情報を、日々のマインドケア
にお役立てください

最新の記事はこちらから