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松村さんの新刊が12月に発売されました!
次元を超えて隣の地球へ
『人間は宇宙船だ』
松村潔著/ナチュラルスピリット
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最近出版された拙著『人間は宇宙船だ』(ナチュラルスピリット)というものの中で、人間存在は広範な宇宙の中で、特定の振動密度を起点として、そこから下に7つの階層にまたがり、上に無、下に無限の括りが設定されていると書いた。
生命は7つの層でできている。しかし生命存在はみな同じ振動にいるわけではなく、相対的に振動が違うところにいる。なので、ある人の無は、ほかの存在からすると無ではなく、有とみなされるということだ。
いわゆるワンネスは、1なる原理のことをあらわしているが、その存在の上限の無を、その存在は1なるものとみなす。
つまり、誰にとっても共通の1なるものはなくて、人によってそれぞれ自分の限界性、それ以上分割できないものを1なるものとみなしており、これはまちまちなものなのだ。
科学が無を先送りにするという時、科学にとって1なるものとは、エーテル体と物質世界の間にあるものだが、人は誰でも夜眠る時に、この無の領域を飛び越えている。
眠る前まで存在していた自我はたちまち無に帰され、その後に夢の世界が始まる。これは物質界よりも上にある次元だが、肉体的な自我に戻る時に、その記憶は失われることが多い。
上から見て無限の壁を超えて下に降りた時、それまで持っていたものはみな失われてしまう。
科学的な姿勢の人は、夢が何か意味があるものと思わない。無の向こうにあるものを認めるというのは、無を認めることで、無を認めてしまうと、これまでの科学の思想、体系は台無しになる。
破産するのを好まない人は、ずっと無を先送りにして、無に行く前には「超紐」があるなどと、いつまでもずるずると言い逃れをしてしまうのだ。保身に走っているということだが、誰でも自分の位置を確保したいのは当たり前だ。
で、この異なるサイズのコスモスと、いま住んでいるコスモスの間には、無の壁があるということを、占星術にあてはめてみよう。
グルジエフの七つの階層は、以下のようなものだ。
●第一宇宙のプロトコスモス/絶対の1なるものを軸に作られたコスモス。
●第二宇宙のアヨコスモス/全世界をあらわすH3の領域。
●第三宇宙のマクロコスモス/星雲界、銀河系、H6の領域。
●第四宇宙のデュートロコスモス/太陽あるいは太陽系のH12。
●第五宇宙のメゾコスモス/全惑星意識のH24、あるいは地球。
●第六宇宙のトリトコスモス/人間を示す。
●最後に残るのが第七宇宙のミクロコスモス/人間よりも小さな分子、原子などをあらわす。
西暦起源前150年あたりに設定された、地球の赤道の延長の天の赤道と、太陽の通り道である黄道の交差した春分点を牡羊座の0度とするトロピカルサインは、デュートロコスモスとメゾコスモスをつないだものとみなす。
この春分点は、大きな円と小さな円が交差して、交差している場所はクロスしている×印で、ここが下のコスモスからすると無の部分であり、それよりも大きなコスモスの記憶は消え去り、また知覚意識がその先に行こうとするとその存在は消滅する。
占星術では、個人が生まれた時、東の地平線と、黄道が交差した場所をアセンダントというが、ここで個人の自我が始まり、個人の自我は、ひとつ上のコスモスを記憶喪失することと引き換えに成立する。
なので、これはメゾコスモスと、人のトリトコスモスの間にある×印と言える。
眠った時にそれまでの自分は消え去り、夢の世界が始まるが、また目覚めた時には、小さなコスモスの自分は再生するが、夢の記憶が消える。
占星術で使うトロピカルサインは、ギリシャ以後の「閉鎖的地球世界」に自閉するための鉄柵のようなものなので、より大きなコスモスに開かれた12サインを考えようという時には、マクロコスモスとデュートロコスモスをつなぎたいとも思う。
その前に、トリトコスモスとメゾコスモスは十分に連絡がとれてなくてはいけないのだが。
マクロコスモスとデュートロコスモスの連携では、星雲界の中で、ひとつの恒星を選び、この恒星が×印として、それまでの星雲界を没落させ、恒星(太陽)以下のコスモスを展開することになるのだが、インドなどで使われているサイドリアルサインは、ひとつの起点を決めて、それに全員が従わなくてはならないという点で、このマクロコスモスとデュートロコスモスの接続にはほとんど成功していない。
理由は、地球に住む人は、複数の恒星の故郷を持っていることにある。たとえばエジプト由来の魂は、オリオン三つ星、シリウス、りゅう座のトゥバンなどから来ている。この三つとも、インドのサイドリアルの思考法とは時計合わせができない。
それぞれの人が自分の恒星故郷を思い出し、それを「大いなる堕落の穴」としての春分点に設定することが勧められる。
わたしがベテルギウスに接した時に、ベテルギウスはいきなり「自分を正月にして、すべての生活を自分を中心にしろ」と言った。つまりベテルギウスを春分点というか、牡羊座の0度にするといいという主張だ。
わたしはそれに特に反対しているわけではない。ただ、わたしはほかの恒星にも自我がある。なので、このマクロコスモスとデュートロコスモスの間の「12感覚の柵」を設定できないでいる。
ある日の夢の中で、「ろくぶんぎ座アルファ星が自分の自我だ」と言われた。言われたというか自分で言った。
夢の中では、だいたい主客が融合しているので、「誰が言った?」というのがない。
こうなると、トロピカルサインでのおとめ座の始まりを宇宙的春分点にしてもいいし、すると、そのそばのフェクダも大きな顔をして活動できるだろう。実際、今はのびのびやりたい放題をしている様子だ。
サビアンシンボルを考えてみると、これを考案したエリス・フィラーは、ひとつの枠の12サインではなく、その上にあるコスモスとつながった形で考えていることがわかる。
エリスはひとつの世界に閉じ込められないのだ。これは、進化系の12サインなのかもしれない。
エリスは象徴的な表現をした。「月の上の第五元素は、月の下では四つの元素に分岐する」というのがアリストテレスの話だが、これは、象徴は四種類の事物性と結合するということだ。
でも、四元素は互いに敵対するので、象徴を事物性と結び付けて具体的に説明すると、即座に敵がやってくる。
なので、“どう取ってもいいような象徴性”で語ると、地上の闘争に巻き込まれない。ノストラダムスもこの手法を使って、追手を逃れたと考えてもいい。
エリスのサビアンシンボルは、上位のコスモスとつながっている表現をしているので、このひとつひとつを「変成意識に導くキーワード」とみなしてもいい。
修行ということでは、360種類の修行法だ。亀が手足を引っ込めて、真ん中の楕円(第五元素、アカーシャのタットワ、象徴)に戻る。
手足という四元素は低次の世界に部品が投げ出されたことで、どの手、どの足が出ても、それは痛みを作り出す。
地上に住む人間は、この四元素のどれかを選ぶので、人生は分断化されたものとなるが、その中に入り切っているので、それを不幸だと感じていない。
エリスは長い間、車椅子生活をしていたらしいが、サビアンシンボルを研究したディーン・ルディアも後に車椅子生活になった。
わたしは大腿骨の損傷をして、そのままだと車椅子生活になったはずだが、現代の医学の発達で、人工大腿骨への入れ替え手術をしたので、いまは普通に歩行可能だ。
腰の象徴性が、足という具体的事物性と、自由な入れ替えができたりすると、これは腰の損傷を作り出すのだと思う。あるいは、テスカトリポカのように片足を失ったりする。
五体満足な人間は、象徴と事物性を置き換えたりしてはいけないし、固定的な考え方しかしないということだ。これが、トリトコスモスに生きる存在の限界性だ。
エリスが上位のコスモスとつながった状態でサビアンシンボルを考案したということは、サビアンシンボルの解釈には決定的な「ひとつの答え」に行きつかないということだ。
科学の「答えはひとつ」という考え方は、「象徴について理解することが永遠にできないのだ」と宣言していることだが、同時に「サビアンシンボルの解釈の決定版はないのだ」ということを示す。
象徴を象徴として受け取るのなら、決着はついている。床を地面に置かない姿勢は、慣れればこれはこれで満足だ。
夢を見て、「どういう意味ですか?」と聞かれたりするが、「いやいや、どうして解釈するの?見たまんまだよ」と。ノストラダムスは異次元を行き来したかったから、曖昧な象徴表現のままにした。地面に落とすと、もう旅はできないし、追手がやってくる。
このコラムを読んで、さっぱり意味がわからないという人は多いはずだが、最近、基本的なFAQに答える気を失ってしまった。なので、途中経過を説明してくれる人が必要だ。
紙出版の本を出す時には、親切気を出して、少しは説明するが、最近いつもキンドルあるいはnoteで原稿を掲載しており、サビアンシンボルでアカシックリーディングするというシリーズは(6)まで掲載完了しており、今は(7)を書いている。
ひとつひとつは5万字だ。毎日好き放題のことを書いているので、けっこう楽しい。
まつむらきよし/1953年生まれ。占星術、タロットカード、十牛図、エニアグラム、ライフシンボルなど、 いくつかの手法を活用して講座・研究会などを開催。アカシックリーディング等でも、タロットカードや占星術を併用すると安定性が高いという考えから、ツールの複合性を提案している。『わたしの運命がわかる地球星座占い』(角川書店)、『ディグリー占星術』『三次元占星術』(以上、説話社)、『土星占星術講座』(技術評論社)など著書多数。
http://www.tora.ne.jp/
『夢を使って宇宙に飛び出そう』
存在の4つのフェイズを縦横無尽に探究する
松村潔著/ナチュラルスピリット
『分身トゥルパをつくって次元を超える』
秘教の体系と神秘体験から見出した不死の身体とは
松村潔著/ナチュラルスピリット