こんにちは。シアトル在住のエネルギー・メディスンのヒーラー&トレーナーで、『キラキラ輝く人になる』(ナチュラルスピリット)の著者エリコ・ロウです。
キラキラ輝く人になるためのヒントとして、シアトル暮らしのなかで気づいたことや、アメリカで話題になっている新情報をお伝えしていきます。

赤いお鼻のルドルフがくれた、気づきの贈り物

クリスマス、いかがお過ごしでしたか?
日本ではロマンティックで神聖なイメージがあるクリスマス・イブは、アメリカでは平日でした。翌朝に渡すプレゼントやご馳走を作るための直前ショッピング、または実家にたどり着く旅の途中で、誰もが大忙し。
クリスマスの当日は、もっぱら家族や親戚と過ごすホームパーティの日で、あまり神聖な雰囲気ではありません。
恋人たちもこの日は2人だけで過ごすのではなく、どちらかの家族を訪ねるのが一般的。クリスマスは異なる社会観や政治信条を持つようになった人々が、久しぶりに会う家族に対して様々な期待や不安を抱えて集まり、人間ドラマを繰り広げる日なのです。

さて、この時期になるとよく聞くクリスマスソングといえば、赤いお鼻のトナカイさん、ルドルフの歌。
あまりにしょっちゅう耳にするので、思わず食事の支度をしながら口ずさんでいて、ハッとこの物語の教えに気づいたのは、つい先日のことです。

他の仲間と違って、鼻が赤いことをいつも笑いものにされていたトナカイのルドルフは、ある日その赤く輝く鼻が暗い夜空を照らす役に立つとして、サンタクロースのお供に抜擢されました。
そして英語の歌詞によれば、さらに「歴史にその名を残すことになった」のです。

私が少しずつ学んでいるチベット仏教では、物事の外見やみかけに騙されてはいけない、と教えます。
私たちが気にしがちな「短所」や「欠点」も、考えてみれば、見方次第。近視眼的に見ずに視点を広げてみれば、それを素晴らしい恩恵や個性とすることもできるのです。
実際、「塞翁が馬」のたとえの通り、身体に少し不自由があったために徴兵を逃れ、命拾いした人もアメリカにはたくさんいます。

フレディーからもらう、前向きに生きる勇気

70〜80年代のロックスター、クィーンのフレディー・マーキュリーを主人公とした映画『ボヘミアン・ラプソディー』が日本でもヒットしたようですね。フェイスブックでも多くの人が「感動した」「元気をもらった」とコメントしていました。

私もその1人ですが、一番印象に残っているのは、地元のロックバンドに、フレディーが自ら売り込みをかけるシーン。
歯並びが悪く自分の容貌を気にし、普段から引っ込み思案だったフレディーは、そのバンドがボーカルを失ったばかりだと知り、「僕、ボーカルできるけど?」と声をかけてみました。すると、即座にそのバンドのメンバーの1人に「その歯並びでかよ!」と嘲笑されたのです。

その暴言にいったんはうなだれたフレディーですが、勇気を絞り、「この歯のおかげで、すごい声が出せるんだぜ!」と明るく言い返しました。それが、彼の人生を大きく変えることになったのです。
クイーンのヒット曲『ウィー アー ザ チャンピョン』はアメリカではスポーツの試合の時などには必ず演奏される、時代を超えたアメリカ人の応援歌になりました。
この曲が聞いた人に元気を与えてくれるのも、前向きに生きることを選んだフレディーのポジティブなエネルギーが込められているからなのでしょう。

過去の物語を捨てれば、未来が輝き出す

私は、人の潜在意識にある過去の出来事による感情のトラウマを解消するセラピーも提供していて、クライアントにはまず問診票に記入してもらいます。
その際、「あなたは自分の容貌に関して心配したことがありますか?」という問いには、1人残らずイエスと答えます。
傍から見ればどんなに美しい人でも、というか、むしろ美しい人ほど、自分の外見のどこかに劣等感を持っているようなのです。

また、〝容貌が美しい人ほど得でラクに人生が送れる〟という私の思い込みも事実ではないことを学びました。美しければ美しいなりに良くない誘惑やレイプなどの危険も多く、他人からのひがみややっかみも受けやすく、小さい頃からトラウマを溜めやすいのです。

感情的なトラウマの多くは、実際には育つ過程で家族や友人に言われた何気ない一言が原因となっています。
最近も、「甘い物を食べると罪悪感に襲われる」と相談に来た女性がいました。どちらからといえば痩せすぎなのに、「太るのでは?」と不安になるそうなのです。
その原因を一緒に探っていって出てきた思い出は、お姉さんの足が太いことを父親がからかっているのを脇で見ていた子供の頃のシーンでした。言った方にとっては悪気はなくても、冗談のつもりでも、幼く柔らかい心には大きなキズとなり、本人がその出来事をすっかり忘れた後でも、性格形成や対人関係に影響し続けるのです。

でも、そうしたトラウマも原因さえ分かれば、意外と簡単に解消できます。物の考え方や行動をコントロールしていた感情のしこりを潜在意識から解放できれば、人はいくつになっても自分の可能性を広げ、人生をより輝かせることができるのです。

 

エリコ・ロウ
ジャーナリスト、著作家、翻訳家。バイオ・エネルギー・トレーナー。長年にわたり取材と実践でチベット医学、道家気功、ネイティブ・アメリカン・メディスンなど世界の伝統療法やヒーリング、超能力開発法を学んできた。著書は『キラキラ輝く人になる』(ナチュラルスピリット)、『アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉』(扶桑社文庫)、『死んだ後には続きがあるのかー臨死と意識の科学の最前線』(扶桑社)など。訳書には『ワン・スピリット・メディスン』(アルベルト・ヴィロルド著/ナチュラルスピリット)、『悟りはあなたの脳をどのように変えるのかー脳科学で悟りを解明する!』(アンドリュー・ニューバーグ、マーク・ウォルドマン著/ナチュラルスピリット 1月刊行予定)などがある。元コーネル大学、ワシントン大学非常勤講師。米国シアトル在住。
http://www.bioenergytraining.com


エリコ・ロウ イブニングセミナー(トーク&ワーク)

日程:2019年2月28日(木)、3月1日(金)
時間:19:00~21:00
会場:DAYS赤坂見附
東京都港区赤坂3-9-1 紀陽ビル(赤坂見附駅徒歩10秒)
受講料:8,000円(税込)

エリコ・ロウ 1Day ワークショップ
日程:2019年3月2日(土)
時間:10:00~15:00
会場:DAYS赤坂見附
東京都港区赤坂3-9-1 紀陽ビル(赤坂見附駅徒歩10秒)
受講料:24,000円(税込)

 

1月刊行予定
『悟りはあなたの脳をどのように変えるのか』
アンドリュー・ニューバーグ、マーク・ウォルドマン著/ナチュラルスピリット

『キラキラ輝く人になる』
エリコ・ロウ著/ナチュラルスピリット

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