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アニータ・ムアジャーニ/臨死体験をし、末期がんが消えた!あちらの世界へ行って体験したこと【『StarPeople』バックナンバーより】

 

 

末期がんで一度絶命し、死後の世界を垣間みて知った、あの世とこの世の驚くべき真実。自身の臨死体験から学んだ「自分を愛すること」の大切さを世界中の人々に伝え続けている、アニータ・ムアジャーニさん。
驚くべき体験を綴った『喜びから人生を生きる!』(アニータ・ムアジャーニ著、奥野節子訳、ナチュラルスピリット)は大反響となり、未だにこの本のファンを増やし続けています。
『StarPeople』バックナンバー53号「臨死体験をし、末期がんが消えた!あちらの世界へ行って体験したこと。そして、この世界での真実の生き方とは?」でのインタビューをご紹介しましょう。
*2014年12月時点での内容となります。

神は〝存在のあり方〟であり、分離がない

ーーアニータさんは末期がんの末に、一度絶命して死後の世界を覗かれ、そしてまたこの世に戻って来られました。
そこで体得した「神は〝存在〟ではなく〝存在のあり方〟だ」という言葉がとても印象的でしたが、この意味を説明していただけますか。

「神は存在である」と言ってしまうと、神があたかも私たち人間のように制限がかかったものと捉えがちです。けれども、私が死後の世界(=あちらの世界)に行ってわかったのは、「神は人ではない」ということでした。
神というのは、すべてに行き渡っているもので、誰の中にもあるものなのです。あなたの中にもあり、私の中にもあります。
〝存在〟と捉えると、そこに〝あなた〟と〝私〟という分離が生まれます。しかし神は〝存在のあり方〟なので、分離がありません。
ですから、あなたも私も、すべては神と一体であることを意味します。人格的な神はいないのですから、私たちは罰せられることが一切ありません。
罰や苦しみ、裁きや罪悪感というのは、こちらの世界にあるもので、あちらの世界にはありません。「死後の世界に行くと罰せられる」と人々が言うのは、自殺や犯罪を抑制するためでしょう。真実としては、苦しみはすべて、いまこの世界にあり、あちらの世界にはないのです。

あちらの世界は物事が完全にクリアで、すべてのものが理解される状態です。慈愛しかありません。
自分を傷つけるような人がいたとしても、私たちが亡くなってあちらの世界に行ってしまえば、加害者が愛し方を知らず、痛みや苦しみの中にいたからそのような行動をとったのだと理解できます。だから、加害者に対して、ただ愛と慈悲を感じるのみなのです。本当に幸せな人は、人に痛みを与えたり、傷つけたりしませんから。
理解しがたいかもしれませんが、あちらの世界に戻れば、誰もが、たとえ罪人に対してさえも、共感や慈愛を感じることができるようになるのです。
この世界を変えたいと本当に思うなら、殺人や犯罪を犯す人を憎んだり、刑務所に入れたりすることだけが解決策ではありません。その代わり、その人たちに愛や祈りを送ることです。そうすれば、たとえ最悪の犯罪者であっても、愛と祈りを感じることができます。私たちは、悪を裁き、戦いをもって戦いを収めるのではなく、彼らを理解し、愛と祈りを伝えることで、世界を変えていくことができるのです。

大きな輝く瞳が印象的な、アニータさん。

自分が幸せになることを自分に許す

ーー「愛し方を知らない」ということに関して言えば、多かれ少なかれ、すべての人に共通することではないでしょうか。

そうですね。なぜ人が愛し方を理解していないか。その理由は、愛する方法を誰も教えなかったからです。親自身も教わっていません。教師も教わっていないのです
ですから、子どもの頃、幸せになる方法について教わったことは、疑ってかかるべきだと言っても過言ではないでしょう。
人を愛することが難しいのは、自分自身を愛していないからです。ですから、私たちは最初に自分を愛する方法を学ぶ必要があります。自分を愛することができて初めて、ほかの人を愛することができるからです。
自分を愛することは、決して自己中心的なことではありません。私たちはみんなつながっていますから、自分を愛することができれば、愛する感覚をほかの人たちも感じることができるからです。
自分を愛していないと、どうしてもほかの人のお世話を優先してしまい、自分を無視したり、自分のことをあと回しにしたりします。それを続けて行くとどんどん疲れきって、「こんなに人のためにしているのに、見返りが何もないなんて!」と怒りが湧いてきます。

自分を愛するようになると、自分を大切にできるようになります。そして、自分が幸せになることを、自分に許すことができるのです。そうすると、この世界で、私たちは幸せな人として存在し、周りの人たちに幸せな状態とはどういうことか、示すことができるようになります。
自分が不幸でうつだという人は、自分のことを愛せてないのです。自分が幸せでいたいならば、自分を愛すること、喜びに満ちた人生を生きることを、まず自分に許すことです。

ーー豊かで自由な日本においても、実際は自分が幸せになることを許していない人が多いような気がします。

インドの女性も同じです。だから私は、このテーマのエキスパートなのです(笑)。
インドに生まれた女の子は、よい主婦になるために育てられます。けれども、私は主婦にはなりたくはなく、仕事をして世界を旅したいと思っていました。しかし、父は私に、望まないお見合い結婚をさせようとしたので、すごく失望しました。
お見合い相手の母親は、私が炊事、掃除、洗濯など、家事全般ができると期待していました。ところが、私は家事が嫌いで不得意だったので、それを知ってすぐさま実家に私を送り返し、私の母に「あなたは娘の家事のしつけをもっとするべきです」と言いました。また「この料理は私の息子の好物だから、作り方を覚えなさい」と、私にも言いました。私は「結婚とは誰かの召使いになることなのだ」と思い、そのお見合い結婚から逃げたのです。

私の評判は、香港のインド人コミュニティにおいて、完全に地に落ちました。私は家事ができないから結婚できないだろうと、世間の誰もが思ったのです。おかげで、私の家族は大恥をかきました。私は、もし自分が亡くなってあちらの世界に行ったら、そういう悪行や家族に与えた恥のせいで、罰を与えられるだろうと恐れました。
でも、実際に死んであちらの世界に行ってみたら、裁きはありませんでした。そして、亡くなった父にも再会しましたが、父は怒ってなどいなかったのです。ただ慈愛しかありませんでした。私もヒンズー文化の被害者でしたが、父も、ただ世間から求められるヒンズー文化のよき父親であろうとしただけの、同じ被害者だったのです。

私たちは皆、自分の信念の罠にはまっています。日本人は日本人特有の、ヒンズー教徒はヒンズー教徒の、信念の罠にはまっているのです。
でも、身体が全くない状態になった時に、私ははっきりと理解しました。私たちを閉じ込めているのはマインドです。自分の苦しみは、すべて自分のマインドが作っているのです。

夫のダニーもヒンズー教徒の両親の元に育ち、お見合いを勧められていましたが、「本当に愛する女性を娶りたい」と言って受け付けませんでした。彼の両親は、「お見合い結婚は男性が優位に立てるから女性を支配できる。でも恋をすると、男性は女性の言いなりになって弱くなるからダメだ」と言いました。これはヒンズー特有の信念です。
彼は、自分の両親に私との交際を告げた時「あの子は結婚式から逃げた子でしょ。結婚なんてとんでもない!」と言われましたが、その時、彼は両親にこう言ったそうです。
「だから僕は彼女を愛しているんだ。彼女は自立しているから」
私たちは、いっしょになるべくして出会ったと信じています。

大親友にするように自分を大切に扱うこと

ーーあちらの世界がとても素晴らしいのなら、なぜこちらの世界があるのでしょうか。あちらの世界だけで十分ではないのでしょうか。

私もそう思います(笑)。ただ、こちらの世界のほうが、学べることが多いのです。
私たちは、こちらの世界にいる間に、さまざまなことを体験します。人間関係や、痛みや苦しみ。そういったものを体験することが学びになるのです。あちらの世界には、そういうことがありません。行ってみてわかったのは、あちらの世界のみんなが、こちらの世界に来たがっていることです。人生はギフトであり、いろいろなことが体験できる。だから、こぞってこちらの世界に来たがるのですが、いったん来てしまうと、そのことを忘れてしまう。だから苦しみが始まるのです。自分がなぜこちらの世界に来たのか、忘れないでいる方法はあります。それは、自分のハートの声に耳を傾けることです。

ハートはあちらの世界につながっていて、頭はこちらの世界につながっています。本当はハートに従って生きていくことをしていればいいのですが、私たちはどうしても、頭の声を聞いてしまいます。
たとえば仕事を選ぶときも、本当は芸術家になりたい、もっと旅をしたいと思っても、頭が「これではお金が得られない」「それは難しい」と言って、やりたくはないけれど確実にお金が得られそうな仕事に就くわけです。
私たちは、ハートによってあちらの世界とつながったまま生まれて来ますが、頭に従うように教え込まれる教育システムによって、こちらの世界の生き方しかできなくなるのです。
仕事も結婚も、自分のハートに従って愛から選んでいけばすべてうまくいきますが、そのためにすべきことは、自分自身を愛することです。

誰にでも失敗はあります。そのせいで世間体が悪くなり、すべてが嫌になることもあります。そういう時によくないのは、自分自身を批判し、裁くことです。たとえそのような状況でも、自分の顔を鏡に映して、「あなたのことを責めてはいない。どんな時も応援し、愛している。あなたはいつでもがんばれるし、またやり直すことができる。私はあなたを失望させることを絶対しない」と、自分に向かって言ってあげること。
たとえみんなが非難したとしても、自分だけは自分を非難しないことです。
自分を愛することは、自分を自分の大親友のように扱うことです。自分自身を責めているとき、大親友なら「大丈夫よ、そんなにひどいことではないから、気にしないで」と言いますよね。他人にはそれができるのに、私たちは自分にはできないのです。だから、もっと自分に優しくしてください。それはとても大事なことなのです。

(この記事を書いた人/水原敦子、写真/矢作常明、通訳/埴原由美)

 

アニータ・ムアジャーニ
Anita Moorjani/シンガポールでインド人の両親のもとに生まれるが、2歳の時に香港に移住。2002年4月にがんの宣告を受けるまでは企業で働いていたが、2006年に経験した臨死体験が人生を大きく変える。以降は “ 向こう側 ” の世界で得た深い洞察を社会に深く根づかせることを仕事とするようになり、世界中から会議やイベントに招待され、臨死体験で知りえたことについて講演を行っている。講演旅行のほか、多国籍企業の異文化コンサルタントとしても活動。
http://www.anitamoorjani.com/

『喜びから人生を生きる!』
アニータ・ムアジャーニ 著/奥野節子 訳
ナチュラルスピリット/1600円+税

『もしここが天国だったら? 』
アニータ・ムアジャーニ 著/奥野節子 訳
ナチュラルスピリット/1700円+税

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