世界と自分を変える聖なる教え『アナスタシア第7巻 生命のエネルギー』

出版業界に身を置いていると、どうしても氣になるのが発売部数だ。ちなみに、「ベストセラー」という言葉が使われ始めたのは1889年のアメリカだったそうで、第一次世界大戦(1914〜1918年)の後で世界中に広まったのだという。
ところで、「世界中のベストセラーは?」と問われて、あなたならどう答えるだろう?

17カ国で2500万部の世界的なベストセラー

あくまで推定だが、『コーラン』8億冊、『毛沢東語録』10億冊、『毛沢東選集』33億冊などで、第一位は『聖書』の50億冊。
日本人の場合、『人間失格』(太宰治)と『ノルウェイの森 全二巻完結セット』(村上春樹)がそれぞれ1,200万部。漫画『ONE PIECE』にいたってはシリーズ累計で3億4,500万部も売れているんだとか!

さて、今回ご紹介させていただく邦訳書『アナスタシア第7巻 生命のエネルギー』(ウラジーミル・メグレ著、にしやまやすよ訳、岩砂晶子監修、直日)。世界中で読み継がれてているロシア発のベストセラー、『アナスタシア ロシアの響きわたる杉』シリーズの邦訳最新刊だ。
同シリーズは全10巻を数え、総発行部数は17カ国で2,500万部に達しているそうで、この部数は『アンネの日記』(アンネ・フランク)とほぼ同数になる。
これまで6巻のあらすじはというと……。1994年、鈴の音が響きわたるシベリア杉【リンギング・シダー】の謎を追っていたシベリアの実業家、ウラジーミル・メグレ氏がオビ河流域で神秘的な美女・アナスタシアに出逢い、タイガの森の奥深くで不可思議な3日間をともに過ごす。
常識を根幹から覆す彼女の話に彼の価値観や人間としての存在意義は大きく揺らぎ、その内容をまとめた本を出版する約束を交わす。だが、会社は倒産し、家族とも絶縁状態になり、自殺寸前までに。

幸運にも本は好意により出版され、口コミで瞬く間に広がった。再びタイガを訪れた彼は、歓びの中で永遠に生きるための具体的な方法である「一族の土地」と、人々を苦悩から解放する「一族の書」について、アナスタシアから提案される。
そして、今度は彼女の祖父から驚愕の事実を知らされることにーー。

以前、モスクワの書店を訪れた時に撮影した「アナスタシアシリーズ」。現地で大人気だった。

空氣に溶け込んだ花粉を呼吸するように食べる

同じ本を読んでも、読み手によって共鳴したり感動する場面はまちまちだ。第7巻のなかで特に自分の「心の琴線」に触れたのは、40頁〜120頁の間に書かれている箇所だった。

ここで登場してくるキーワードは、【意識】、【社会システム】、【闇の権力】、【食事】などで、とても興味深い内容がちりばめられているように感じられた。
なかでも、「呼吸するように食べる」という話は、前回のレヴューでご紹介した『神々の食べもの』と関係が密接な内容だったので、驚いた。
彼女がメグレに語ったところによれば、アダム(原初の人々)は空腹を感じることがなく、空氣で十分にお腹が満たされていたのだと。
しかも、その空氣には花粉や露のしずくが溶け込んでいた。生きていて受精能力のある花粉が空氣に運ばれて身体に入り、脳を含め、肉体に栄養を与えながら溶けていく。創造主は創造の始まりから、すべてをそのように創った。空氣も水も風も、命を養うものだった….。

神聖なる特別な場所「一族の土地」の必要性

しかし、現代の汚染された環境の中では、原初の人々のようにはいかないことは明白。
そこで彼女は、「一族の土地」という提案をする。
各家族へ1ヘクタールの土地を与えるが、そこは多種多様な草や木々、花々、果実などで満たされている。生きた花粉で満たされている。その「一族の土地」は空氣で人間の肉体を養うだけでなく、エーテル(香り)で精神も養い、意識の速度も高めてくれるのだと。

アナスタシアは「一族の土地」を構想することで、人々をもう一度、原初の生き方に戻そうとしているのだろう。神なる食事の重要性や本質だけでなく、どうすれば神なる食事にたどり着けるかも含めて……。
そういえば、2016年にロシア政府が希望者に3,000坪の大地を無償で貸し出し、そこで
森や菜園を作ることを奨励するというようなニュースがあった。これなども、アナスタシアの構想と決して無関係ではないだろう。

「アナスタシア」はメグレ氏の創作上の偽名かもしれないが、間違いなく存在する(した)はず。いままでにも自然や種の大切さ、氣の力や波動の重要性、子育ての方法などが語られてきたが、シリーズを通してこれほど詳しく書かれている本は、他にないのではなかろうか。
もし本当に自由になりたければ、同シリーズは必読だと思う。なぜなら、そのためのヒントがいっぱい詰まっているからだ。そして、アナスタシアの思想と実践が世界に広がれば、これまでの浪費的で暴力的な人類のライフスタイルも大きく見直されていくことだろう。

(この記事を書いた人/丹波-浪速 道)

 

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