騒音に囲まれた現代人の心身を蘇らせる無音の力 9月22日(土)公開/映画『静寂を求めて』

映画『静寂を求めて -癒やしのサイレンス-』が、9月22日(土)から、順次全国公開されます。
この映画は、日常に満ちる「騒音」に対し、様々な問題提起と解決のヒントを投げかけるドキュメンタリー。

世界保健機関(WHO)では、騒音は大気汚染に次ぐ重大な公害問題だとし、無音状態が存在しないと心体に悪影響を与えると指摘しています。それくらい音が人体に与える影響は、はかり知れないものがあるようです。

「静寂」という言葉自体、都会の喧騒の中で生きる人にとっては、つい忘れがちな言葉ではないでしょうか。
副題の「癒やしのサイレンス」や「静寂は心の居場所 自分が還る場所」というキャッチフレーズに、この作品が与えてくれる、癒しのヒントが感じとれます。

 

無音状態が存在しない環境だと
知らぬ間に心身がむしばまれていく

住む場所やライフスタイルによって、騒音から受けるストレスは人それぞれ。
大自然に囲まれた山の中で暮らす人と、都会の騒音の中に生きる人では、周囲から聞こえる音の質には明らかな違いがあるはず。

本作品では「音」に対していくつかの視点からスポットを当て、静寂さが持つ癒しの力について探っています。
製作には2年以上かかり、8ヵ国にわたり撮影。監督が目を向けた先も、ユニークでした。
「地球上で最も静か」な場所(アメリカの研究所)と「世界で最もうるさい」場所(インド都市の祭典)、裏千家の茶会や禅寺(日本)、騒音軽減研究所、修道院、騒音に悩む学校など。

場所を思い浮かべただけでも、監督のセンスとユーモア感覚がすでに感じられます。フューチャーした各国の意味ある場所や、音がらみの人物のエピソードは、以下にご紹介するような独自の味わいがあります。

●騒音から逃れるために沈黙の誓いを立てて、徒歩でアメリカ大陸を横断した男性
23歳の彼が、一言も発さないと決めた「無言期間のリミット」。それは、自分の誕生日までの1年間わたる期間でした。横断中と完遂後、見えてきたものは何だったのでしょう?

無言のまま徒歩でアメリカ大陸を縦断した男性。©TRANSCENDENTAL MEDIA

 

●作曲家ジョン・ケージによる、無演奏の曲『4分33秒』
思想家でもあったジョン・ケージは、日本の高名な仏教学者との出会いにより、禅のエッセンスを学び、唯一無二の音楽を作り出しました。それは、演奏以外の「無」にひたるための新たな試みでした。音なき曲には、どんなパワーがあるのでしょう?

当時としては、あまりに前衛的だったジョン・ケージ(1912-1992年)。沈黙の音楽『4分33秒』を誕生させたのは1952年のこと。©TRANSCENDENTAL MEDIA

 

●宮崎良文教授が大学医学部等と共同研究した「森林浴の効果」
森林浴は、リラックスやストレス軽減に効果があり、免疫機能を改善することが知られています。その理由を音の面からとらえると、森や林はその静寂さによって癒しを生じさせる場所のようです。

森林浴によるストレス軽減効果を発表した、宮崎良文教授。©TRANSCENDENTAL MEDIA

 

観ているだけで知らぬ間に癒される
静寂さが持つ特別な力が感じ取れる映画

「静寂は心を鎮め、開かせる。そして心を環境と調和させる」とする、この作品。様々な音に囲まれた現代人が、音と賢く付き合って、健全に生きていく方法を教えてくれます。

この作品は、見る者を一体どんな静寂さで包んでくれるのでしょう? 音がテーマだけに、映画館で流れる音(音楽)も気になるところです。

配給会社のユナイテッドピープルのコンセプトは、「人と人をつないで世界の課題解決をする」こと。良質で映像美にもこだわった、アーティステック&インテリジェントな作品を扱っています。
『静寂を求めて -癒やしのサイレンス-』も、そんな選りすぐりの作品のひとつ。

この映画を観ている間、作品の世界観に思いっきり浸り、その余韻を味わう「静寂」な時間を持つのもスペシャルな癒しになりそうですね。

 

《作品内容》
監督:パトリック・シェン
出演者:グレッグ・ヒンディ、宝積玄承、
ジョン・ケージ、奈良 宗久、他
81分/2015年/英語・日本語
配給:ユナイテッドピープル
原題:IN PURSUIT OF SILENCE

2018年9月22日(土)
ポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー!

詳しくはこちらをごらんください
http://unitedpeople.jp/silence/

 

 

 

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