あなたは今、怖れ、不安に支配され、心の底から安らぎたいと感じているだろうか? 2極性の引力のはざまで、もがいているだろうか? 苦しみのループに陥っているのであれば、ひとまず音楽を聴くことをオススメする(古典的な方法と思われるだろうが)。 記憶に付随するストーリーに邪魔されないためにも、できれば何の思い入れもないものが望ましい。つまり、思考が止まり、よりハートで受け止められるからだ。

シリウスの高次元存在サーキュラーかく語りき

人生に打ちのめされた時、100の指南書を読むよりも、たった1曲聴くだけで再び立ち上がる力が湧いてくる。音はそんなエネルギーを包括している。 正確に言えば、「私たちはいつも無限のエネルギーにつながっている」ということを思い出させてくれる。 本書の背景をさらっと記述しよう。 物語の中心はプロの作詞家として、1000曲以上(!)手掛けてきた森由里子氏である。 ドラゴンボールOP(つっかもうぜ、のほう)、中森明菜の「TATOO」を手掛けたと言えば、どれだけ活躍をしてきたか、想像できるだろう。 初代DB世代の筆者としては、それだけで摩訶不思議な大冒険が始まる予感でいっぱいである。 そんなバリバリの作詞家、森氏がヒプノセラピーを受けていた中で、突然、シリウスの高次元存在“サーキュラー”の媒体となってしまう。 サーキュラーは未来の森氏であり、過去の森氏。そんな愛と叡智の高次元存在との出会いが、「この高い波動を持つ宇宙の言葉(サーキュラー語)で、愛と光のメッセージを伝えたい」と、森氏の運命を運んでいく。 森氏の伴侶は、プロの作曲家として長年ご活躍しているFrankie T.氏。 なんというシンクロ! というより、元から定められていた運命の流れだろうか。さらに様々なシンクロが重なり、音楽ユニット「THE SEIRIOS(セイリオス)」が結成されたのだ。 本書では、サーキュラーが宇宙や人類の諸相を語ってくれている。 その内容は、愛・シンクロニシティ・直線的時間・現実創造・予言・喜び・アセンション・自分を愛すること・魂の進化、などなど。 チャネリング本を読破している方にとっては、そこに書かれていることは他の高次元存在と同質だと理解するだろう。宇宙の基本原理は普遍であるのだから。 それでは、本書の「読みどころ」はどこだろうか?

ハートに響く「光の音霊」が癒しと浄化をもたらす

「アニメや音楽は理屈抜きにハートに届いて、文化や宗教、国境の壁を超えて感動を分かち合える」と森氏は語っている。 皆さんも、昨今の世界的な日本のアニメブームはご承知だろう。ハートを開いていく重要性は、多くのスピリチュアルリーダーや高次元存在が語るように、これから必須だろう。 思考に捉われていては、直線的時間の中で生きることになり、怖れや不安の外側へ出ることはできないのだ。 多くの恐れをもたらした東日本大震災時、サーキュラーよりメッセージがあったという。思考のもたらす恐れを手放す「祈り」の大切さを強調し、「ハートの瞑想」を伝えてくれたのだ。 それは愛と感謝という内なる光を増幅していくことであり、森氏のスタンスであり、セイリオスの奏でる音と同質であるという。 筆者はセイリオスの4thアルバムの制作に関わり、スタッフとしてコンサートにも参加させていただいた経緯がある。 そこで目にしたものは、「プロとしての音楽集団」そのものだった。あくまでストイックに「ハートの音」を伝えようと切磋琢磨する姿があった。 多くのスピリチュアル系ミュージックは「お客さん」が限定されている。それは「癒しっぽい、なんとなくふわっとしている」ものを聴きたい人のために、提供する側とされる側の相互関係をマーケットとして生み出されている。それは「パンクロック」「アイドル歌謡曲」とて、同様だ。 なので、セイリオスに初めて触れたとき、その概念を打ち砕くスタイルに衝撃を受けた。名札を付ければ「ニューエイジポップ」となるのだが、宇宙語をあえて聞きやすいポップス調にアレンジしたのはFrankie T.氏の見識の広さ、またニュートラルな感覚によるものだろう。 大衆に迎合させるのでもなく、マニアックに寄せるのでもなく、「スピリチュアル商品」という奥義を使わない、ハートから届ける素直な創作表現がなされているのである。 AI化は加速し続け、私たちのする「仕事」はどんどん必要がなくなっていくだろう。 ヴォーカロイドなんてものまですっかり定着し、機械化が不可侵と思っていた文化・芸術部門も危うくなっていくのだろうか? 思考が止まり、ハートにまで届く芸術創作物は、人間にしかなしえないのだろうか? 正直、それは誰にも分からない。それは頭で理解できる範疇外なのだ。 しかし、「音」には私たちが「存在している」ことを直接体験させてくれる力がある。セイリオスに触れたとき、あなたのハートはどう応えるだろう? 本書はあなたのハートを無限の可能性に開く、その扉のひとつである。 『シリウス存在【サーキュラー】からのコンタクト』 龍・鳳凰・アセンション 森由里子著/ヒカルランド

この記事を書いた人 営業部・マーソロミュー

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